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【分野別交流事業】きのくに舞台芸術演劇祭の主催者 劇団ZEROの島田氏インタビュー

○紀の国わかやま文化祭2021では、きのくに舞台芸術演劇祭(令和3年11月17日~20日)を開催します。

○その演劇祭に出演する団体を全国募集するタイミングで、主催者である劇団ZEROの代表である島田忠氏からお話を聞きました。

○劇団ZEROとは?演劇祭への想いとは?

○主催団体である劇団ZEROについてご紹介ください。

劇団ZERO創立は1989年、ちょうど劇団の世代交代のタイミングと演劇ブームのときでした。学生時代に一人芝居をしていました。その後もお芝居を続けていきたいという想いから、劇団ZEROは生まれました。現在31年目、劇団員は約25名です。

○公演し続けることについて

初公演よりも2回目3回目と継続することが大変だとつくづく感じました。

初回の公演は、ビギナーズラックと言いますか、自分自身を見に来るお客さまが多かったため勢いで乗り切りました。しかし、回を重ねていくにつれ、演者そのものより、どんな作品を上演するのかというところに注目が集まり、お客さまの目も厳しく舞台に怖れをいだくようになりました。

それからは演劇だけでなく、落語や詩吟などを勉強して試行錯誤をしました。立ち上げから最初の5年間が本当に大変でした。好きでやっていることなのに、作業っぽくなるというか、仕事のようになってしまう時期がありました。
壁にぶつかって脚本が書けなくなった時は、神様に祈ったこともありました。「自分が演劇をやっていい素質があるなら続けさせてほしい」と。

その後も、シェイクスピア作品を勉強するなど知識を深めていくことで、作品を俯瞰できるようになってきました。
それでも試行錯誤の繰り返しです。

演者が「楽しませるぞ」という気持ちとお客さまがそれを受けて「楽しかった」と思う気持ちの構図は簡単なようで実は難しい。お客さまが心から満足してする拍手とそうでないときの拍手は全然違います。「天国と地獄」のようです。
私たちは「天国」を目指して日々お稽古しています。

○きのくに舞台芸術演劇祭の開催への想い

国民文化祭を和歌山で開催するとなったときは正直驚き、大変うれしく思いました。
国民文化祭を特色のあるものにしたいと思い、劇団ZEROで引き受けることにしました。

引き受けた当時からのこだわりが全国から劇団を募集して「1日1公演」です。
これまでの演劇の祭典は約2時間という短い時間でセットを組んで上演して、セットを解体して劇団が入れ替わりながら公演していく形式が一般的でした。しかし、このような短時間では劇団の良さが伝わりません。

それぞれの劇団の特色を引き出せるよう、1日1公演としています。
ぜひとも自信作を披露してほしいと思います。

○新築される和歌山城ホールで演劇を披露する意味

和歌山城ホールを関西における演劇の新拠点としたいという想いがあります。
和歌山城ホールの大ホールはプロセニアム形式のオーソドックスな形式で、小ホールはオープン形式となっています。
全国のクリエイティブな劇団が国民文化祭で公演をすることにより、和歌山城ホールの新たな可能性を示してくれると思っています。

○最後にメッセージをお願いします

古代、和歌山は口伝の文化が栄えていた文化の中心地でありました。今一度原点に立ち帰り、和歌山から文化を発信していきたいと思います。
劇団ZEROが国民文化祭で上演する「名草姫」は紀元前の話ですが、これを国の事業として行えることに大変意義を感じています。また全国の劇団との未だ見ぬ出会いにも期待しています。
劇団ZEROが上演する紀元前のお話と全国の劇団からの新たな刺激の両輪で「きのくに舞台芸術演劇祭」を盛り上げていきたいと思います。