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特別インタビュー②(山下恵理さま)

 

 Kou Kisaragiの名で和歌山市を拠点に、アールブリュット・アーティストとして活動する山下恵理さん。地元で開催される文化祭への期待と自身が参加する意義を伺いました。

私は、周りにペースが合わせられず“変わった子”という自覚はあって、大人になって発達障害と診断されたときは、正直ホッとしました。でも、仕事が続けられなくなり、余計なことばかりを考える日々。そんなときに、「何か打ち込めるものを」と主治医のアドバイスもあって、小説や切り絵などいろいろチャレンジしてたどり着いたのが絵です。

子供のころから音楽が得意で、歴史が大好きな文化系。でも、美術はあまり好きではなくて、特別な教育を受けたこともなく、今こうして描いているのが自分でも不思議。古代の絵画からインスピレーションを得て、障害のある芸術家の活動を支援する「わわわアールブリュット」にアドバイスをもらい、細かい線や点をアクリルガッシュでカラフルに描く、今の画風が完成しました。普通の人には見えない“独特な世界観”が表現できるのは“私たち”だからこそだと思います。

私は、この文化祭を一つの目標にこれまで取り組んできたので、開催が待ち遠しくって。コロナ禍で鬱屈した気分を吹き飛ばす、いつも以上に明るくてパワフルな作品を出品します。芸術は誰にでもできる表現・伝達の手段。健常者、障害者の垣根をなくした文化祭になればいいなと思います。

 

 

山下恵理(やました えり) <アールブリュット・アーティスト>

大阪府出身・和歌山市在住

大学卒業後、26歳で自閉症スペクトラム障害と診断され、芸術家の道に。平成28年度「産経はばたけアート公募展2016」で優秀賞に選ばれたのを機に、数々の公募展で入選・受賞。